冷凍庫の奥から出てきた冷凍肉、賞味期限を確認したらなんと1年前だった…!コレ食べて大丈夫なの?
スーパーでの特売などで、ついついまとめ買いしてしまい、残りは冷凍しておいた場合、こんなことが起こりますよね。
生ならともかく、冷凍肉だと見た目の判断もしづらいしどうしようかと迷ってしまいます。
そこで、判断に悩む冷凍肉の賞味期限についてのお話です。
目次
冷凍肉の賞味期限は無限?!冷凍すれば賞味期限が1年前でも食中毒は大丈夫?!
冷凍肉の賞味期限は気にしないという人の声も聞こえてきます。
賞味期限が切れてても普通に食べられた、特になんとも感じなかった、そういった経験の人も大勢いますね。
しかし!賞味期限が無限というのは大きな間違いです!
そもそも無限と言うならあえて賞味期限をもうける必要はありません。賞味期限がある時点で、「無限ではない」と言えます。
ただし、無限とまではいかなくても賞味期限から多少過ぎていても食べられる場合があるのは事実ですね。
冷凍すると酸化などの化学反応の速度を遅くすることができます。
そのため、一般的に約1年くらいは品質を良好に保つことができると考えられているのです。
ただ、家庭の冷凍庫は開け閉めなどで一定の温度を保つのはムズカシイことと、あくまでも遅い劣化であって止まっているワケではないことがポイントです。
そこで、「食べても大丈夫かどうか」は実際に解凍した肉を見て嗅いで確認することが重要。
これはたとえ賞味期限内のものでも、習慣にすると安全性が増しますよ。
冷凍状態ではよく分からなくても、解凍してみて「ん?」と感じたらやめましょう。
さらに、期限切れであることは確かなのですから「食べる」という決断は自己責任で行います。
しいて言えば「しっかり加熱すること」がポイントですね。
ただし、味や風味は劣化していることは覚悟してください。
そして、体力のないお年寄りや子どもには食べさせないこと。
万が一のときに、症状がひどくなってしまいキケンです。
冷凍肉の賞味期限の設定基準は食材に含まれる脂肪酸の種類による?!
そもそも賞味期限とはどんな設定基準なのでしょうか?
じつはそれぞれの製造者(メーカー)が、さまざまな試験を行って決定します。
モチロン食材によって、多少の期間の違いは生じますね。
この時に基準のひとつとなるのが「脂肪酸」です。
酸化しやすい脂質を多く含んでいる食品は、同じ生肉や生魚でも短い賞味期限になります。
その脂質の名は「不飽和脂肪酸」です。
代表的なのは赤身魚などで、例えばヒラメ・カレイは10か月でも、マグロなどは4か月というデータもあります。
この酸化しやすい脂肪酸がやっかいで、乾燥して水分が失われると劣化が進行しやすくなり、タンパク質の変性もやはり進行しやすくなるのです。
品質が劣化しにくいのは、すでに加熱調理済みのものを瞬間冷凍した場合ですね。
コロッケ・シュウマイ・からあげなどがそうです。
また、調味料を使って味付けされた生肉もやはり劣化しにくくなります。
ただし、美味しく食べられるのは「早め」なので、冷凍であってもなるべく早めに消費しましょう。
冷凍肉の賞味期限に関するまとめ
冷凍肉の賞味期限は無限ではありません。
モチロン、○年前の肉を食べたけどなんともなかったというツワモノもいますが、無限であるなら「賞味期限」は設定しないでしょう。
特に買ってきた生肉を家庭で冷凍保存した場合は、市販品よりもグッとキケンが増します。
一連の作業をしている段階ですでに空気に触れていますし、冷凍は瞬間ではないので、どうしても賞味期限は短くなります。
安全のためにも約1か月を目安にしましょう。
ひき肉のように空気に触れる部分が多いものは2週間です。
冷凍肉を出してみたら、なんともなさそうだから迷うという場合は、解凍してみて状態をチェックしましょう。
その場合も、「賞味期限切れ」であることを覚悟して自己責任で決断しましょうね。
肉の種類や保存状態によるので、「賞味期限切れでも1年なら大丈夫」とは言い切れません。
けっこうバラツキがある賞味期限ですが、ひとつの基準として酸化しやすい不飽和脂肪酸が多く含まれているかどうか、があります。
そのため、ひと口に「冷凍肉」と言っても違いがあるワケですね。
もったいないと感じるのはもっともですが、冷凍していても劣化は徐々に進行しているもの。
冷凍=時が止まるということではないので、そこは諦める判断も時には必要ですよ!
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