焼いた豚肉のピンク色の部分をうっかり食べてしまった…そんな経験はありませんか?
そんな場合、「生焼けの肉を食べてしまったのでは」と心配になりますよね。
では、豚肉の生焼けの判断は、どのような基準ですれば良いのでしょうか。
生焼けの肉を食べた時の症状や対処法と併せて、豚肉の生焼けの判断方法をお話していきたいと思います。
目次
豚肉が生焼けだとピンク色? 完全に火が通ってれば豚肉は何色になる?
焼いた豚肉にピンク色の部分があると、その部分は生焼けなのではと思いますよね。
確かに豚肉は、生焼けだと、その部分がピンク色になっています。
でも実は、豚肉が生焼けかどうかは、肉の色だけで判断するわけではないのです!
豚肉が生焼けだった場合、その部分がピンク色であることに加え、肉汁が赤っぽいという点が特徴です。
時々、焼いた肉から、血液のような赤い肉汁が出ているのを見たことはありませんか?
見た目が少し気持ち悪いですが、この赤い肉汁が出ていることが、生焼けなのです。
このような場合は、すぐにその肉を食べずに、必ず加熱し直すようにしてくださいね。
ちなみに、完全に火が通っている場合、豚肉は薄い茶色~肌色のような色になります。
でも、先ほどお話したように、完全に火が通っていても、ピンク色の部分が見え隠れすることもあります。
なので、生焼けかどうかは、肉の見た目の色ではなく、肉汁の色で判断してくださいね。
豚肉は生焼けだと寄生虫が死滅しない!? 豚肉の最適な加熱の仕方は?
さて、生焼けの豚肉を食べることの恐さは、「寄生虫が死滅していない」ということです。
生焼けの豚肉には、サナダムシの一種である寄生虫が生息していることがよくあります。
この寄生虫は、体内に入ると、脳にまで行きついてしまうこともある、厄介な虫です。
脳にまで到達してしまうと、場合によっては、命に関わることもあるので恐いですよね。
又、生焼けの豚肉は、寄生虫だけでなく、食中毒を引き起こす細菌類も死滅していません。なので、豚肉が生焼けであることを発見したら、必ず加熱し直しましょう。
豚肉の再加熱は、電子レンジで温めるという、シンプルな方法で問題ありません。
赤い肉汁が出なくなるまで、しっかり温めるようにしてくださいね。
もし心配な場合は、再加熱前後の豚肉に温度計を刺し、中心温度を確認するようにすると安心です。
ちなみに、豚肉に生息する寄生虫・雑菌は、75℃以上で1分以上加熱すれば死滅すると言われています。
豚肉の生焼けを食べてしまったらどうなる? 薬が必要?
豚肉の生焼けを食べてしまった場合、食中毒を起こしてしまうことがかなり多いです。
この食中毒になると、激しい下痢の症状が出ることが大きな特徴です。
又、腹痛も伴うのですが、この腹痛がかなり強烈な痛みだと言われています。
さて、生焼けの豚肉を食べて食中毒を起こしたら、応急処置をすぐに行いましょう。
まず、嘔吐や下痢などによる脱水症状を避けるために、こまめに水分を補給してください。
そして、症状が落ち着くまで、横になってゆっくり休むようにしてください。
もし、嘔吐の症状が出たら、嘔吐物を飲み込まないよう、仰向けではなく横向きに寝ましょう。
食中毒になっても、下痢や嘔吐などで、毒性のあるものは体外に排出されます。
なので、症状がすぐに治まるのであれば、病院へは行かなくても大丈夫ですよ。
でも、嘔吐や下痢がひどく、それが何時間も続く場合は、病院へ行ってくださいね。
ちなみに、豚肉の生焼けを食べて食中毒になったら、薬を飲むのはNGです。
薬で下痢や嘔吐を無理に止めてしまうと、毒性物質が体内に排出されず、どんどん溜まっていきます。
その結果、症状が更に悪化することがあるので、つらくても薬を飲むのは避けましょう。
特に、市販の薬に関しては、自己流の判断で勝手に飲んだりすると危険ですよ。
豚肉の生焼けの判断方法に関するまとめ
豚肉が生焼けかどうかは、肉の色ではなく、「肉汁が赤いかそうでないか」で判断します。
完全に焼けていても、肉がピンク色のままである場合もあるので、要注意です。
もし生焼けだった場合は、電子レンジなどでもう1度加熱するようにしてください。
生焼けの豚肉を食べると、食中毒を起こすことがありますが、薬の服用はNGです。
適切な応急処置を行い、食中毒の症状が落ち着くのを待ってみてくださいね。
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