ツナ缶は手軽に食べられて、洋食にも和食にも使える万能缶詰のひとつですね。
調味料もなにもなくてもそのままで食べられるため、忙しいときはついつい食べる回数が増えるのではないでしょうか。
ところが、最近「ツナ缶の油は体に悪い」という情報も見られるようになってきています。
実際、ツナ缶の油は本当に健康に悪いのでしょうか。
そして、水銀中毒になったというウワサもありますが一体どういうこと?
では、ツナ缶の油やウワサについてせまってみましょう!
目次
ツナ缶の油は体に悪いの?油も一緒に食べると体に良い成分が摂れる!?
ツナ缶とは、マグロの缶詰ですね。
マグロというと、魚なので健康に良いとされる「DHA・EPA」があるのではないかと期待されますが、ココが落とし穴。
まず、ツナ缶に使われるマグロは「ビンチョウマグロ・メバチマグロ・キハダマグロ」などがほとんど。
残念ながらこれらマグロ類は、DHA・EPAがさほど多い魚ではないのです。
しかもツナ缶の製造過程で、ただでさえ少ないDHA・EPAは捨てられてしまうことがほとんど。
つまり、ツナ缶の原料のマグロは、イワシやサバほどDHA・EPAの量がない上に、作られている時に失われているのですね。
魚というと期待する栄養素であるDHA・EPAですが、ツナ缶の油では効果はないようです。
次にツナ缶に使われる油そのものが問題。
ツナ缶に使われる油は大豆油や綿実油などが多いのですが、これらに含まれる「リノール酸」がクセモノ。
リノール酸そのものは人体に必須なのですが、じつは現代人はすでに他のもので摂取できています。
そのため、わざわざツナ缶の油を食べすぎると「過剰摂取」となってしまうことがあるのです。
ツナ缶の油は体に悪いという表現ではなく、「ツナ缶の油を過剰に摂取することは健康に影響を及ぼす可能性がある」というのが正解でしょう。
ツナ缶を毎日食べると水銀中毒になる?
ツナ缶を毎日食べると水銀中毒になるというウワサは、米国で起きた裁判から広まったものとされています。
ツナ缶を毎週10缶ほど食べていた人が、水銀中毒になったと考え訴えたケースです。
この裁判については別にして、日本の厚生労働省も警告していることがあります。
それは特定の水産物を偏食することにより、有害な水銀中毒になる可能性があるというもの。
例としてマグロ類などのメチル水銀濃度が高い水産物を主菜とする料理は週に2回(約週100~200グラム以下を目安)にすることをすすめているのです。
つまり、食べすぎは良くないですよということですね。
どれくらい食べると水銀中毒になるかはハッキリしていませんが、やはりバランス良く食べることが健康の基本であることは間違いなさそうです。
ツナ缶の油を他の料理に利用!?ツナ缶の油で作る美味しい人気レシピ!
ツナ缶の油は過剰摂取しなければなんら問題はありません。
そこで、いつもは捨ててしまう油を他の料理で使ってしまいましょう。
簡単!エリンギの炒め物
エリンギ 1袋
ツナ缶の油 1缶分
しょう油 小さじ2杯
エリンギを食べやすい大きさにスライスします。
熱したフライパンにツナ缶の油を入れて、スライスしたエリンギを炒めます。
こんがり焼き色がついたら、しょう油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
ツナ缶のコクがすでに出ているので、シンプルな味付けでも美味しく仕上がりますよ。
他にもチャーハンや卵焼き、野菜炒めなどの油にそのまま使えて便利です。
ツナ缶の製造メーカーのサイトでは、ツナ缶を使ったレシピも多く載っています。
そこでは、油ごと使ったりツナのみ使ったりとさまざま。
これらを考えても、ツナ缶の油は適切に摂るぶんにはかまわないことが分かります。
ツナ缶の健康への影響に関するまとめ
そのままでも加えても便利で美味しいツナ缶。
最近聞く「ツナ缶の油は健康に悪い」「水銀中毒になる」というのは、あくまでも過剰摂取した場合の話であることが分かりました。
ただし、ツナ缶の油は体に良い成分が摂れると言いきれるほどのものでもないようですから、偏食しないことが一番。
ツナ缶に限らず、どんなに栄養価が高くても食べすぎは良くありませんね。
例えば卵は栄養価が高いものですが、だからといって毎日一日三食バッチリ食べたらコレステロール値に影響が出るでしょう。
ツナ缶の油には、ツナの風味が残っているのでそのまま使うとコクのある味に仕上がります。
ツナごと使ってもいいですし、炒め物の油として代用しても大丈夫。
食べ物は健康に良い成分があるものでも、偏食せずにバランス良く摂るのが一番です。
コメント