実家で生活する兄がついに結婚することになった。
弟としては、結婚式に出席して直接祝ってあげたいですよね。
でも、実家は遠いので一日の休みでは無理そうだし…
もしかして兄弟の結婚式でも特別休暇って取れたっけ?
そんな疑問をお持ちのあなた。今回は、冠婚葬祭で会社を休む際のルールについて解説したいと思います!
目次
兄弟の結婚式なら特別休暇扱いになる?!会社の就業規則を確認しよう
実家を離れて生活している方にとって、里帰りは案外時間のかかるイベントですよね。
飛行機や新幹線に乗ったり、そこから在来線に乗り継いだり、結局一日仕事で帰り着き、くたくたになってしまいます。
それでもお正月やお盆なら、比較的長めの休暇が取れるため、ゆっくりする時間も持てます。
でも、たとえば兄弟の結婚式に出席するために帰省するとして、会社はどのくらいの休みを許可してくれるでしょうか?
冠婚葬祭と特別休暇/慶弔休暇
たいていの会社には特別休暇という制度が存在します。
両親や兄弟が亡くなったとき、「何日まで」という期限付きで特別休暇を支給するのが一般的です。
自分が結婚する時も、5~7日程度の特別休暇が支給される場合が多いはず。
結婚式や新婚旅行にかかる時間を考えて、あらかじめ休暇の日数が設定されています。
冠婚葬祭に便利な特別休暇、実は労働法においては、支給する義務を定めていません。会社によっては特別休暇の制度を設けなくても、罰則などの規定はないということです。
なのに多くの会社がこれを設けているのは、福利厚生の観点や、人材確保のために必要と考えているからでしょう。特別休暇の制度は言ってみれば会社の善意で成り立っているのです。
結婚式のための特別休暇
冠婚葬祭の中でも、近親者が死亡した際の休暇は長めに設定されることが多いようです。
お通夜、葬儀、さまざまな手続きと、ある程度の期間が必要とされるため、特に両親などの場合は、まとまった休みを取るのが一般的です。
次に長いのは先ほどもふれた、自分の結婚式。
人生最大のイベントですから、ゆっくりと愛を確認する時間がほしいもの。
周りの目も「一生に一度きり」との認識があるため、寛大になり、長期の休みも取りやすい状況が生まれます。
では、自分ではなく、親族の結婚式の場合はどうでしょう?
基本的には式に参列するだけですが、結婚するのが自分の子供の場合、やることもたくさんありますよね。
なので結婚式には、通例1~2日の特別休暇が支給されます。
しかし、兄弟になると対応が大きく変わります。
もちろん特別休暇の取れる会社もあるでしょうが、二親等以上の親族の結婚式には、取れないパターンも多いようです。
制度がなければ、休みは有給休暇でとるしかありません。
この場合は、自分の有給休暇の残日数を確認し、可能な日数で申請することになります。
自分の会社が特別休暇を認めているかどうかしっかり確認してから、どんな形で休暇をとればいいか判断しましょう。
私的な用事で仕事を休めば、他の社員に少なからず影響を及ぼします。休みを取る際は、そのことを考慮したうえで日数を決めるよう心がけてください。
親族(親戚)の結婚式は有給休暇が使用可能?!休む予定は早めに会社に報告を
兄弟の結婚式でも取れないことが多い特別休暇。
当然その他の親族や友人などの場合は、取れないと考えた方が自然です。この場合も出席したければ事前に有給休暇を申請し休みを取ることに。
特別休暇と違って有給休暇は労働法に定められた労働者の権利です。
会社は社員の有給休暇の申請を原則として拒むことはできません。
堂々と申請して結婚式に出席してください。
しかし、大事なことは可能な限り早めに申請を出すこと。
この忙しい時期に遠い親族や友人の結婚式に出るなんて…
自分にとってどんなに大事な式でも、こんな風に考える人も存在します。
周りが納得して快く休みを取らせてもらうためにも、休む日付と日数は
早めに伝えましょう。
これは兄弟の結婚式や、自分の結婚式でも同じことです。
お祝い事であるからこそ、周囲の人に不快感を与えない配慮が大事。
結婚式はお葬式のように突然はやってきません。
しっかり予定を立てて、計画的に休みを調整する余裕を持ちましょう。
ちなみに、入社半年以内で有給休暇のない人や、使い切ってしまった人は
欠勤扱いで休むしか方法がありません。
しかし欠勤は査定にも響くことがらですので、事前に上司と相談し、なるべく
不利にならないよううまく休みを取ってください。
冠婚葬祭の会社休みに関するまとめ
冠婚葬祭で社員に支給される特別休暇。
法的な義務はないものの、社会的な常識として多くの会社で設けられています。
今回のテーマを書くにあたり会社の就業規則を確認してみました。
予想はしていましたが、結婚式で休みが取れるのは自分の時のみです。
兄弟や親族、友人などは有給休暇を申請して出席するのが一般的。
忙しい会社なら早めの申請と周りへの根回しが不可欠です。
大事な人であればあるほど、うっかりして欠席なんてことにならないよう、
しっかり計画して堂々と式に出席してくださいね。
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