人が亡くなって火葬された後、骨壺に入りきらないお骨がありますね。
では、骨壺に入りきらないお骨は、どこかに処分されてしまうのでしょうか。
もし自分の家族のお骨が処分されているとしたら、とても悲しいですよね。
ここでは、骨壺に入りきらないお骨は、どのように扱われているかを見ていきたいと思います。
目次
骨壺に入りきらない遺骨は処分? ゴミ扱いなの? お供養はされないの?
結論から言ってしまうと、骨壺に入りきらないお骨が、一般のゴミとして処分されることはありません。
お骨というものは、故人がこの世に生きた最後の証である神聖なものです。
そのようなものをゴミとして処分することは、禁止されているのだそうです。
又、一時期、「骨壺に入りきらないお骨は産業廃棄物扱い」という噂もあったそうです。
でも、お骨を産業廃棄物扱いすることも禁止されているので、そのように処理されることはありません。
「遺骨は、火葬場という産業施設から出るものだから」ということで、そのような噂が出回ってしまったようです。
でも、産業廃棄物という観点から見ると、お骨は例外なのだそうです。
やはり、お骨は神聖なものなので、扱われ方が違うということなのですね。
では、骨壺に入りきらないお骨は、一体どこへ行くのでしょうか。
こちらに関しては、火葬場の方針によって多少違いますが、供養はきちんとされているそうです。
骨壺に入りきらないお骨は、専門の業者によって回収され、専用の墓地に埋葬されるケースが多いそうです。
又、場合によっては、火葬場と提携しているお寺に埋葬されたりする場合もあるようです。いずれにしても、きちんと供養され、適切な墓地に埋葬されているということです。
昔は、骨壺に入りきらなかったお骨を、山などに不法投棄する問題も多発していたそうです。
でも、時代が変わった今は、そのようなことは許可されていないので、安心してくださいね。
骨壺に入れずに残された遺骨! 処分方法は法律でどのようになってる!?
骨壺に入りきらなかったお骨は、法律に基づいた形で処分する必要があります。
もし、遺骨を勝手にゴミとして処分した場合、刑法190条により、罰せられてしまいます。
つまり、遺骨を勝手にゴミにしてしまったら、それはれっきとした犯罪行為なのです。
又、先ほど、「遺骨は産業廃棄物として処分されることはない」というお話をしましたね。
こちらに関しても、法律できちんと区分されているため、遺骨が産業廃棄物扱いされることがないのです。
但し、お棺の中に、遺骨以外の金属や有害物質が入っており、一緒に火葬された場合は例外のようです。
これらを燃やすと、有毒物質やガスが発生する場合があるので、扱いが別になるのです。
この場合、これらは「特別管理産業廃棄物」という扱いになる場合があります。
そのような形になると、一緒に入っていた遺骨も、同じ扱いになる可能性も否定できません。
そのため、お棺の中には、そのような物を一緒に入れないように気をつけなくてはなりませんね。
「思い出の物だから」と言って入れてしまうと、遺骨の扱いが変わる場合があります。
お骨に関する法律の明記は、今のところ、これらくらいしか存在していないようです。
骨壺に入りきらなかったお骨に関しては、残念ながら、明確な法律が存在していないのが現状です。
そのため、その対応については、火葬場や専門業者の方針に委ねられています。
ただ、先ほどもお話した通り、今は、お骨を不法投棄する業者はいなくなりました。
なので、法律がなくても、心ある形で、きちんと供養されて埋葬されています。
残りの遺骨の処分に関するまとめ
骨壺に入りきらなかったお骨は、供養された上で、専門の墓地や寺院に埋葬されています。
ゴミや産業廃棄物として処分されることは決してないので、安心してくださいね。
骨壺に入らないお骨の扱いに関しては、法律で明記されておらず、火葬場や専門業者の方針で対処します。
でも、お骨の不法投棄など、心ない扱いはされないので、心配する必要はありません。
ちなみに、遺骨を勝手に処分すると、刑法に触れ、犯罪行為となってしまいます。
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