愛するペットが死んだとき、あなたはどう弔いますか?
現在では技術も発達し、ペットを火葬にすることも一般的になってきました。
ペットの遺骨は霊園などに納骨することも考えられますが、いつもそばにいてほしいと、自宅での保管を希望される方も多いと聞きます。
今回は、そんなペットの遺骨の自宅保管について、カビを防ぐ対策など、詳しく解説していきたいと思います。
目次
愛するペット!遺骨でもそばにいてほしい!カビ対策と保存方法は?
生前は家族をいやしてくれたペット。
死んでしまったからと、すぐに忘れることはできませんよね。
ペットロスという言葉があるように、ペットの死も乗り越えるには時間がかかります。
そんなペットを火葬にして、残された遺骨。
人間なら四十九日などの節目で納骨をするパターンが多いですが、
人によっては、「手元供養」といって、自宅に保管をする場合も。
動物も同じです。
遺骨になって帰って来ても、まだまだそばにいてほしい。
ペットを失った悲しみが癒えるまで埋葬はしたくない。
そんな理由で手元供養を選ばれる方がたくさんいます。
もちろん法律的には何の問題もありません。一つ考えることがあるとすれば、それは正しい保存方法です。
遺骨のカビを防ぐ対策とは
ペットを火葬にすると、通常は陶器などの骨壺に保管します。
そのままの状態で置いておくと、やがて空気中の水分が入り込み骨壺内部に湿気がたまることに。
長期間放置して、何かの機会に開けたらカビがびっしり…
なんて、ペットにも申し訳ないですよね。
遺骨にカビが生えるのを防止するには次のような対策があります。
湿度の高い場所に保管しない
あたりまえですが、まずここが肝心です。遺骨はなるべく乾燥した場所で保管してください。
フタを密閉する
陶器のフタはそのままでは気密性が低いので、少しでも水分が入りこむのを防ぐため、まわりにテープを貼り密閉します。
吸湿剤を入れておく
骨壺内部の水分は最終的に底の方に多くたまります。そこで骨壺の底に吸湿剤を貼り付けて湿気を防ぎます。
吸湿剤は100円ショップなどで簡単に手に入ります。
遺骨には目に見えない小さな穴が開いており、そこから水分を吸収してカビの原因となります。
カビが生えてしまうと日当たりのよい室内で天日干しするくらいしか方法がないので、後で後悔しないよう、しっかり対策しましょう。
遺骨入れの種類は?
骨になったペットを、きれいな形で保管したい!
飼い主ならそう思うのが当然です。
そんな飼い主のために、遺骨を美しく飾るグッズが発売されています。
まずは骨壺を置いておくタイプのもの。
横にフォトフレームがついているものや、仏壇型になっているものなどさまざまな商品が選択可能です。
もっとペットを身近に感じたい方には、遺骨をアクセサリーにすることも。
これには遺骨をカプセルに入れてペンダントなどに加工するものや、
遺骨から炭素を抽出して人工ダイヤにするなど、多くのヴァリエーションがあります。
それぞれのご家庭のニーズに合わせて、ペットを偲ぶ一番良い保存方法を選んでみてください。
家族も同然のペット!遺骨の置き場所に困らないパウダー加工とは?
遺骨を自宅保管する場合に問題になる点が、その置き場所です。
ペットによっては骨壺が大きく、保管に困ることもあります。
来客のたびに骨壺を隠したり、ペットに申し訳ないと罪悪感に苦しむことも。
先ほどお話ししたアクセサリーも、遺骨がそのままだと加工が難しい場合があります。小さな遺骨カプセルに入れるにはどうすればよいか…
そんな時おすすめなのが、遺骨のパウダー加工です。
業者にお願いすると、火葬した遺骨をパウダー状に加工してくれます。
パウダー状になると容積が小さくなり、もとの三分の一の大きさに。
これなら、小さな骨壺に移したり、遺骨カプセルに分骨することも簡単になり、置き場所に困ることもなくなります。
パウダー加工にすると、いつか埋葬する時にも分解が進みやすく、そのぶん自然に帰るのが早くなります。
遺骨そのままよりも空気の入るすき間が減るため、湿気やカビなどの対策もやりやすいでしょう。
長期間の保存方法としては優れた加工といえます。
しかし、パウダー加工にもデメリットはあります。
人によっては遺骨が小さくなることにさみしさを感じることも。
形を残せばよかったと後悔しても、粉砕するともう戻ってはきません。
自分の気持ちとペットへの思いをよく考慮して、納得できる保存方法を決めてくださいね。
ペットの遺骨のカビ対策と保存方法のまとめ
愛するペットとの悲しい別れ。
私もペットを飼うものとしてその悲しみはよくわかります。
時間が解決してくれるというものの、ずっとそばにいたペットがいなくなる
のは、想像以上にさみしいもの。
少しでもペットの存在を近くに感じるために、増えてきた手元供養ですが、
どうせならカビなどへの対策をしっかり施し、きれいな状態で遺骨を保存
してください。
保存方法はとにかく湿気を防ぐこと。
置き場所に困ったときは、パウダー加工で小さくし、アクセサリーなどに
して肌身離さず持ち歩くことも出来ます。
大事なのは、ペットに対する愛情を忘れたくないというご家族の気持ちです。
各家庭のご事情に合わせ、納得のいく供養をしてあげてくださいね。
コメント