キュウリの葉モザイクがかかったような斑点ができる、モザイク病。
大切に育ててきたキュウリがモザイク病になってしまった場合、残念ながらそのキュウリは撤去してしまうしか方法はありません。
モザイク病そのものを治す農薬は、まだ開発されていないのです。
今回はモザイク病にかかってしまったキュウリの疑問点や、モザイク病の予防策について解説していきますね。
目次
キュウリがモザイク病でも食べるのはOK?!モザイク病に農薬が効く?
1点目の疑問として、モザイク病にかかったキュウリの実は食べてもいいのかという事です。
モザイク病にかかったキュウリは、食べても問題ありません。
ただし、味は健康に育ったキュウリより落ちている可能性があります。
その理由は葉の光合成能力が落ちている為十分な栄養を蓄えられず、味が落ちていると考えられます。
次の疑問として、モザイク病に農薬は効くのかという点です。
先程も言いましたが、残念ながらモザイク病を治療する農薬はありません。
ただし、周囲に蔓延させないために農薬を使うことはできます。
実はモザイク病は、アブラムシから感染する病気です。
アブラムシの中でも翅を持った「有翅型」が、モザイク病の原因となるウイルスをキュウリに感染させるのです。モザイク病にかかってしまうということは、アブラムシが潜んでいる可能性が高いと思ってください。
モザイク病にかかったキュウリを見つけたら、その株は撤去してしまいます。根っこまで引き抜くのが大事です。
できれば周辺の土も取り除き、自治体の指示に従いゴミとして処分しましょう。
その後、アブラムシを駆除するための農薬を使用するという方法を取れば、モザイク病が蔓延する事を防ぐことができます。
キュウリがモザイク病にならないための予防方法!?どんな対策をする?
モザイク病は一度かかってしまったら、株ごとダメになってしまう怖い病気です。
ここでモザイク病を未然に防ぐ対策を、いくつかご紹介させていただきますね。
モザイク病の予防で大事なのが、アブラムシの発生を防ぐ事です。
アブラムシは繁殖力が強いため、キュウリに寄せ付けないよう徹底的に対策をしましょう。
1.反射光を利用する
アブラムシは反射光を嫌う性質があるため、シルバーのマルチテープを設置するのが効果的です。いらないCDをぶら下げたり、アルミホイルで株元を覆うのも効果的ですね。
2.黄色い粘着テープを吊り下げる
更にアブラムシは黄色いものによっていく性質を利用して、黄色い粘着テープを吊り下げておくという方法もあります。粘着テープは定期的に取り替えましょう。
3.唐辛子スプレーを吹きかける
唐辛子に含まれる辛味成分カプサイシンは、アブラムシが苦手な成分です。
1週間に1回唐辛子スプレーを吹きかけることにより、アブラムシの発生を予防します。
唐辛子スプレーを作るには、唐辛子を空き瓶やペットボトルへ入れ、その上から焼酎などのアルコールを注ぎます。
唐辛子がアルコールに浸るくらい、たっぷり注ぐのがポイントです。
その後2週間程度寝かせて、カプサイシンが焼酎に溶け出すのを待ちます。
カプサイシンはアルコールと仲が良く、アルコールに溶けやすい性質を持っているのです。
2週間経ったら水で300倍に薄めて、スプレーボトルに入れてください。
この作業を行う時は必ずゴム手袋をして肌を守り、唐辛子のエキスが目に入らないように気をつけてください。
スプレーする時は、必ず風上から行います。
ゴーグルとゴム手袋をして、肌や目に付かないよう注意してください。
スプレーの飛沫を吸い込むとむせてしまうので、マスクをしてスプレーするとより安心です。
キュウリのモザイク病に関するまとめ
モザイク病になったキュウリは食べても問題ありません。ただし、味が落ちていることを覚悟の上で食べましょう。
また、モザイク病を直接治す農薬はありません。モザイク病になったキュウリは株と土も取り除いて処分しましょう。
筆者は家庭菜園の経験はないのですか、小学校の時に総合学習の一環で、野菜を育てた経験があります。育てたのはカボチャでしたが、大変な思いをした覚えがあります。
野菜を育てるのは大変ですが、美味しくできた時の喜びは計り知れないものがありますね。
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