関東には昔から、出産した3日後に「みつめのぼたもち」というビッグサイズのぼたもちを配る風習があります。
みつめのぼたもちは、出産報告とお祝いとして身近な人たちに配るものです。
ここでは、みつめのぼたもちを配る際に、ぜひ知っておきたいお返しなどの基礎知識をまとめました。
目次
みつめのぼたもちはお返しが必要なの?
みつめのぼたもちをもらったらお返しは必要なのか?
自分がみつめのぼたもちをもらった場合は、やはり多少なりともお返しをした方が良いでしょう。
「お返し」というよりも、「赤ちゃんが生まれたお祝い」として何かを渡すという形で良いと思います。昔は、梅干しや麻紐・豆などを縁起物としてお返ししていた、という記録があるそうです。
でも、これらの物を贈っても、今は相手が困るかもしれいので、「相手が困らない、ささやかなお祝い」がいいですね。
もし何を贈るか迷った場合は、気持ちが伝わる金額でお金を包むのも良いと思いますよ。
知ってると役立つ!? みつめのぼたもちってどこまで配ることになるの?
みつめのぼたもちは、自分たちの家族や親しい関係の親戚に配るもので、ご近所などにはあまり配りません。
必ず配るのは夫・妻の両親で、夫・妻に祖父母がいれば、祖父母たちにも配ります。
次に親戚に配るのですが、夫・妻の両親の兄弟には配るのが理想です。
但し、親戚があまりにも遠方に住んでいるという場合は、わざわざ郵送してまで配る必要はありませんよ。
というのも、ぼたもちはあまり日持ちしないので、郵送した場合、相手は焦って食べなければならなくなりますね。そのような気を遣わせてしまうのであれば、郵送してまでぼたもちを贈る必要はありません。
又、最近はだいぶ減りましたが、昔は結婚式に仲人をしてくれた人がいましたね。
もし自分たちの結婚式で仲人を立てた場合は、その人たちにみつめのぼたもちを配っても良いでしょう。
「お陰様で無事に元気な子供が生まれました」という報告にもなりますよ。
そして、お世話になった人に出産報告がしたい場合も、その人にぼたもちを配ることもあります。
私の母などは、出産の時お世話になった病院の先生と看護師さんに配ったと言っていました。
今は、品物の贈呈が禁止されている病院も多いので、受け取ってくれるとは限りません。でも、禁止されていない病院であれば、お礼としてぼたもちを配ってもいいかもしれませんね。
この場合は、後で迷惑が掛からないように、事前に病院に確認を入れておくことをオススメします。
みつめのぼたもちは誰が配るの? みつめのぼたもちを用意するのは誰?
では、みつめのぼたもちを用意したり配ったりしなければならないのは、誰なのでしょうか。
みつめのぼたもちを用意するのは、妻の実家のお母さんであることが暗黙のしきたりです。ただ、みつめのぼたもちは、必ずしも手作りしなければならないというものではありません。
出産直後に和菓子屋さんに注文すれば、出産3日後までに用意してもらえますよ。
ちなみに、出産した妻本人が、自分でみつめのぼたもちを用意するということはありません。
というのも、みつめのぼたもちは、出産した人を労っていたわる意味合いの食べ物です。
なので、出産した本人に負担をかけて用意させるというものではありません。
そして、みつめのぼたもちを配るのも、基本的には妻の実家のお母さんになります。
出産した本人は、体調が不安定なので、配って歩くことはできませんね。
なので、出産後の女性は、どんなにしっかりした人でも、この時だけはお母さんを頼りましょう。
ただ、私の家のケースでは、私が生まれた後、母方の祖母だけでなく、父方の祖母も、ぼたもち配りに奔走していました。なので、妻方・夫方両方のお母さんが協力して配るというケースもあるということですね。
ちなみに、みつめのぼたもちは、最初の1人目の赤ちゃんが生まれた時だけ配ります。
2人目以降の子供が生まれた時は、みつめのぼたもちを配らないので、気をつけてくださいね。
みつめのぼたもちに関するまとめ
みつめのぼたもちは、両家の両親・祖父母、そして近い関係にある親戚に配ります。
又、仲人がいる場合はその人にも配りますが、ご近所などには配らなくてOKです。
更に、親戚が遠方の場合は、ぼたもちの日持ちを考えると、送る必要はないと思います。
みつめのぼたもちを用意し、配るのは、一般的には妻側のお母さんになります。
夫側のお母さんも手伝うことがありますが、出産した本人は手伝わずに休んでいましょう。
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