浄土真宗は位牌に魂入れはしない?! 位牌も不要と言うけれど理由は?

浄土真宗は、仏教の中でも、仏事に関すること全般が質素なことで知られています。
そのため、「位牌は不要」といったことをはじめ、位牌を作ったとしても魂入れはしないという独自の特徴を持っています。

でも、本当に位牌が不要なのかどうか、ちょっと心配になりますよね。又、なぜそのような特徴を持っているのか、理由についても気になるところです。

ここでは、浄土真宗の位牌や仏壇の知識について、詳しくお話していきます。

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浄土真宗では位牌は不要! 位牌に魂入れをしないのも同じ理由?

浄土真宗では位牌は不要! 位牌に魂入れをしないのも同じ理由?

浄土真宗は位牌不要

浄土真宗では位牌は不要と言われていますが、なぜ不要なのでしょうか?

これは、浄土真宗が持つ、独自の宗教哲学に理由があります。

浄土真宗以外の仏教では、「人は死後、戒名をもらい、あの世で仏様の弟子入りをする」とされています。

そして、「仏様の弟子入りをして、さらに修行を重ねることで成仏できる」という考えなのです。

つまり、「戒名の入った位牌がないと、あの世で仏様に弟子入りできない」ということです。

そのため、「位牌がない=成仏できない」ということになります。

ところが、浄土真宗は、「死後、仏さまに弟子入りする」と決めるだけで良いとされています。

そのため、自分の決意1つあれば、戒名も位牌もなく、成仏できるという考えなのです。このような宗教哲学を持っているため、浄土真宗では位牌は不要とされています。

ただ、「位牌は不要」と言っても、希望があれば作ることはできます。遺族が「故人を忘れたくない・心から供養したい」と思っている場合は、位牌を作ることができます。

でも、その場合も、他の仏教にあるような「魂入れ」はしません。浄土真宗においては、位牌という「物」に魂を入れるという考えが存在していないのです。

その代わり、位牌を作った場合は、魂入れではなく、他の儀式を行います。

亡くなった人に代わって、この場所に仏さまに来てもらう儀式を、お坊さんにやってもらうことになっています。

浄土真宗では位牌の代わりは? 法名軸や過去帳を仏壇に安置する?!

浄土真宗の場合、基本的に位牌は作りませんが、位牌の代わりのものを作ります。

それは、「法名軸」と呼ばれるものと、「過去帳」と呼ばれるものです。

法名軸とは、小さな掛け軸のようなもので、中央の白い紙に、故人の戒名を書きます。

ちなみに、先ほど「浄土真宗では、基本的に戒名も不要」というお話をしました。

ただ、現実的には、故人に戒名を付けることが一般的です。ですから、やはり、戒名を刻むための「位牌代わりのもの」は必要になりますね。

そのため、浄土真宗の人は、法名軸を使うことが多いのです。

又、過去帳とは、シンプルに言ってしまうと、「その家代々の家系図」のようなものです。

過去帳には、その家の先祖代々の俗名と、没年月日が書かれています。この過去帳を残し、大切にし続けることで、故人や先祖を偲び続けるということなのですね。

さて、ではこの法名軸と過去帳は、どこに安置しておくものなのでしょうか?

法名軸も過去帳も、基本的には自宅の仏壇に安置することになっています。

法名軸は、仏壇の右か左の壁に、掛け軸のようにかけておく形で安置します。

又、過去帳を仏壇に直置きすることはNGとされています。

過去帳を仏壇に安置する場合は、専用の台座を購入し、その上に安置しましょう。その際、本尊よりも下に置くようにし、仏像の顔が隠れないように置いてください。

もし、仏壇が小さくて、法名軸も過去帳も安置できない場合は、菩提寺に相談しましょう。

この場合、法名軸は安置せず、過去帳だけ作成して、それを菩提寺に安置してもらうという形になります。

まとめ

浄土真宗では、「人は死後、決意1つで仏様に弟子入りして成仏できる」とされています。

そのような哲学を持っている関係で、基本的には位牌を作らないことになっています。希望があれば位牌を作ることはできますが、位牌の魂入れは行わず、他の儀式を行うことになっています。

浄土真宗の場合、位牌の代わりに、「法名軸」と「過去帳」を作ります。

これらは仏壇に安置しますが、事情がある場合は、過去帳を菩提寺に安置してもらうこともできます。

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