年の瀬になるとテレビなどで報道される毎年恒例の歳の市で、にぎやかな光景を見て行ってみたいと思っている人は多いです。
日本に古くから伝わる年中行事・歳の市は、行ってみる価値のある催し物です。
お祭り好きな日本人には楽しみな歳の市とはどんな催し物なのか?歳の瀬に開かれる羽子板市とは?起源はいつ?歳の市と羽子板市の関係は?歳の市の縁起物って何?
こういうことを知りたい人の疑問を解決していきますので、気になることが一つでもあれば読み進めてくださいね^^
目次
歳の市を詳しく紹介!歳の市 羽子板市は同じなの?

歳の市とは?歳の市と羽子板市は同じ?
年中行事・歳の市とは年末にお正月用品や縁起物などを売ったり買う市のことです。
歳の市で一番有名なのは浅草寺で、江戸時代初期の浅草寺が最初に歳の市を開いています。
歳の市ができた最初のころは、お正月に使うための日用品や縁起物など売られていましたが、だんだんお正月に使う羽根つき用に羽子板も販売されるようになったのが「羽子板市」です。
羽子板は、昔は「邪気を跳ね返す板」として女児の健やかな成長を願うとされる縁起物でした。
羽子板は、始めはお正月に遊ぶ実用的な羽子板でしたが、だんだんに人気歌舞伎役者の舞台姿が貼り付けられた豪華な羽子板が売られるようになりました。
羽子板市は浅草寺の境内に立つ羽子板市が一番有名で、毎年 12月17~19日に開催される羽子板市には、羽子板の露店が数十店舗も並びます。
羽子板市の元々は歳の市ですが、まったく同じというわけではありません。
昔は庶民が歳の市でそろえた正月用品が、近くの店で普通に買えるようになったため、羽子板だけが残り「羽子板市」として発展して、第2次世界大戦後になってから羽子板市と呼ばれるようになっています。
羽子板市が開催される場所と日程は以下のようになっています。
14・15日:深川八幡様の門前
17・18・19日:浅草観音様
20・21日:神田明神
23・24日:芝愛宕神社
上記のほかにも多くの羽子板市が開催されていますから、近くの羽子板市を探してみるのもいいですね。
浅草寺の歳の市ではどんな縁起物がある?それぞれの意味は?
浅草寺の歳の市は、毎年12月17~19日にかけて行われます。
浅草寺の歳の市で販売されている縁起物で有名なのはなんといっても羽子板で、羽子板には魔除けがあるとされて販売されています。
その他にも羽子板は形が末広がりでめでたい形になっていることや、羽が災いを「はねのける」縁起物として、翌年の幸運を願って人々に求められています。
羽子板の露店は5重の塔の前に並び、露店では豆電球に羽子板が高いところまで並べられて大勢の人で賑わい、正月の初もうでに来ているような気分になります。
羽子板の絵柄は昔ながらの歌舞伎役者の物や、その年活躍した芸能人やスポーツ選手の物他、その年人気のあった妖怪ものやアニメのキャラクターなど様々です。
見るだけでも楽しくなる羽子板市ですが、購入すると縁起の良い3本締めのサービスがあります。
お客様も加わっての3本締めは楽しいもので、羽子板以上に3本締めが目的で購入する人もいるほどです。
また、浅草寺の歳で市開いている露天には、門松やしめ縄飾り、鏡餅などの正月飾りや縁起物から、鏡餅や乾物などの食品まで並べられて販売されています。
その他、お箸や歯ブラシやまな板、包丁などの日用品まで売られていますが、
日用品が売られている理由は、年の初めのお正月に日用品を新しいものに取り換えることで、「お清めをする」という意味があるからです。
まとめ
今の日本から、古き良き日本の習慣や年中行事が失われている中、毎年恒例の歳の市を楽しみにしている人は多く、浅草寺の歳の市には毎年大勢の人で賑わっています。
テレビで報道される歳の市を見て年末を感じている人も多いですが、実際に行って見る歳の市の雰囲気や賑やかさには、圧倒されるものがあります。
東京だけでなく日本各地のお寺や商店街などでも歳の市がありますから、ぜひ、今年は行ってお正月に必要な物を買うとか、年末の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
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