おせち料理の中に入っている定番の具材の1つに、「ゆりね」があります。
ゆりねは、ゆりの花の球根の部分のことで、いものようなホクホクした食感が特徴です。では、お節料理の中に、ゆりねが入っている意味は何なのでしょうか。
ここでは、おせちの人気ゆりねレシピも併せて、ゆりねのことについてお話していきます。
目次
おせちにゆりねの意味って? ゆりねを入れると日持ちするって本当?

おせちのゆりねの意味は?
では最初に、おせちになぜゆりねを入れるのか、その意味についてお話していきます。
ゆりねは、先ほどもお話したように、ゆりの花の球根部分に当たります。ゆりの花の球根をよく見てみると、小さな球根が重なり合う形になっています。
この重なり合っている姿が、「肩を寄せ合って、仲良く力を合わせている」という姿にも見えますね。
このことからゆりねは、「穏やかな平和」を象徴する意味のある食べ物だと考えられるようになったそうです。
そのため、「今年もみんなで仲良く平和に過ごそう」そんな願いを込めて、おせちに入れると言われています。
更に、重なり合った小さな球根たちを、「子宝」に例えているという説もあります。
そのため、「子孫が反映していくように」という願いも込められているそうですよ。
又、ゆりねは、昔から薬剤としても重宝されてきたと言われています。このことから、おせちにゆりねを入れることで、健康への祈りを表したとも言われています。
「平和」も「子宝」も「健康」も、新年にふさわしい、素晴らしい願いですね。おせちのゆりねには、そのような明るい祈りが込められているという意味があるのです。
さて、「ゆりねをおせちに入れると、日持ちに効果的」という噂も出回っています。ところが、この噂の真相については、実は定かではないのが現状です。
ゆりねは、冷暗所か冷凍庫で保存すれば、1ヶ月くらい日持ちします。
しかし、それ以外の場所で保存したり、調理をしてしまったりすると、それほど長くは持ちません。
なので、長く日持ちさせるためにゆりねを入れることは、オススメできません。むしろ、調理済みのゆりねを入れたレシピは、早めに食べるようにしてくださいね。
おせちのゆりねレシピ! 人気Top3
では、おせちに入っているゆりねの人気レシピTop3を紹介したいと思います。
3位 ゆりねのきんとん
おせち料理では「栗きんとん」が定番ですが、ゆりねのきんとんも人気ですよ!
ゆりねにみりん・白だし・きび糖を加えて、ペースト状になるまで煮て練っていきます。栗きんとんよりも、どこか大人の味わいがあるので、「ゆりねのきんとんの方が好き」という人も多いですよ。
ちなみに、似ている時、焦げ付きやすいので、火加減に気をつけて煮てくださいね。
2位 ゆりねの練り切り
ゆりねを茹でた後に裏ごしし、食紅や柚子の皮などで色づけした練り切りです。
甘みを足したい時は、裏ごしした後に砂糖を加えて練っていきます。練って形を作ったり、クッキーの型などでかわいい形を作ってもいいですね。
おせち料理のデザートとしても、お正月のおやつとしても、楽しくいただけます。何より、きれいな色合いと、かわいい形が、心を癒してくれますよ!
1位 ゆりねの含め煮
ゆりねを使ったおせちの定番レシピの1つが、ゆりねの含め煮です。
やはり、ゆりねに関しても、定番レシピである含め煮が人気を集めているようです。甘みと、ほんのりしたほろ苦さが同居した、「大人の味」のレシピです。
又、見た目も真っ白なので、目で見ても、舌で味わっても、上品なレシピです。ちなみに、ゆりねの含め煮は、できあがったら1日寝かせることがオススメです。
出来上がってすぐに食べてもおいしいのですが、1日寝かせた方が、味がなじんでおいしいですよ!
まとめ
ゆりねは、「平和」「子孫繁栄」「健康」を表す、とても縁起の良い食材です。ゆりねを、1年の初めに食べるおせちに入れることで、良い1年にするための祈りにつながっているのですね。
ちなみに、調理したゆりねはあまり日持ちしないので、早めに食べてください。又、ゆりねには色々なレシピがあるので、ぜひ好みのレシピを作ってみてくださいね。
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