立春の前日は節分ですね。
「鬼は~外、福は~内!」と声を出しながら、鬼コスプレのお父さんを追いかけた思い出がある人もいるのでは?
節分というと、「ザ・豆まき」なイメージが強いですが、それ以外にも大事なものがあるって知っていましたか?
それは「やいかがし」と呼ばれる飾りです。
今回はこのやいかがしの由来や作り方、処分方法まで一挙公開!
節分に飾るやいかがし!由来と作り方を知ろう!
「やいかがし」とは、別名「柊鰯(ひいらぎいわし)」とも呼ばれる節分の飾りのことです。
文字通り、樹木のヒイラギとイワシを使って作ります。
しかし、節分とヒイラギ、イワシに一体何の関係が?
それはズバリ「鬼除け・鬼祓い」です。
有名な紀貫之の日記にも登場するくらい、千年以上前から続いている日本の伝統行事。
ヒイラギの葉は、かなりとがったトゲトゲで刺さると痛い。
イワシは焼く時の煙と臭気が強烈。
この2つの特性を活かして、ヒイラギのトゲトゲ葉っぱとイワシのくっさいニオイで鬼を撃退しよう!と考えたのが「やいかがし」の由来です^^
節分は季節の変わり目で、昔は邪気が滞ると考えられていました。
そして、古代でいう「鬼」とは疫病や災厄などの「悪しきモノ」。
悪い鬼が入ってきて悪さをしないようにと、玄関や軒下にやいかがしを飾って侵入を防ぎます。
平安時代から宮中行事としてあった伝統が、現代まで続いているなんてスゴイですよね。
やいかがしの作り方はとっても簡単ですよ!
用意するものは「ヒイラギの枝」と「イワシ」の2つだけ。
まずイワシを魚グリルなどでこんがりと焼きます。
焼いたイワシの頭部分だけを切り落とし、ヒイラギの枝先に刺します。
この時、イワシのエラから目に向かって刺すのがポイント。
鬼の目を突き刺すという意味があるんですよ。
できあがったやいかがしは、玄関の外、軒下、門戸などにくくりつけましょう。
ここで厳重注意があります。
やいかがしに使うヒイラギは、よくクリスマスリースに使われている赤い実がなるタイプのセイヨウヒイラギではありません。
使うのは、日本や台湾に自生しているタイプのヒイラギです。
お花屋さんで買うときも注意してくださいね。
やいかがしの処分方法は?

やいかがしの処分方法は?
やいかがしを飾る時期は節分の日から2月の終わりまでが一般的です。
ただし、地域によっては猫がイワシの頭を食べてしまうまでというユニークなところもあり。お住まいの地域の慣習に従うのがオススメですね。
飾る時期が終わったやいかがしは、神社で行われる「どんど焼き」のようなお焚き上げで処分するのがベストな方法です。
ただし、神社によっては煙の問題などでやっていない場合もあるので、事前に問い合わせしておきましょう。
もし自宅処分をするなら、感謝の気持ちを込めて塩でお清めしてから、半紙に包んでゴミに出します。
その際、ゴミ袋には単独で入れて出してくださいね。
節分にはやいかがしまとめ

節分にはやいかがしまとめ
節分の飾りである「やいかがし」とは、鬼除け・鬼祓いの意味を持っています。
平安時代にはすでに宮中行事としてあったくらい、伝統ある日本の行事ですね。
やいかがしに使われるのは、ヒイラギとイワシ。
ヒイラギの葉は鋭いトゲトゲが特徴的で、この葉が鬼を刺して撃退すると考えられました。
一方、イワシは焼く時の煙と強烈な臭気がやはり鬼除けになるとされていたのです。
そこでこの2つをセットにして、焼いたイワシの頭部分をヒイラギの枝先に刺して、玄関や軒下、門戸に飾って鬼の侵入を防ごうとしたのがやいかがしの由来。
作り方は簡単なので、ぜひ挑戦してみたいですね。
やいかがしを飾るのは、節分の日から2月の終わりまでが一般的ですが、地域による違いがあるのでそこは慣習に従いましょう。
外した飾りは神社でのお焚き上げで処分するのがベストですが、最近は煙の問題などでやっていない場合もあるので、事前に問い合わせてくださいね。
自宅での処分は、感謝の気持ちを込めて塩で清めてから、半紙に包んでゴミ袋に単独で入れて出します。
節分では豆まきだけではなく、鬼を祓うやいかがしの飾りにも注目しましょう!